"南條珠は大人気バンド「翳ラズ」に憧れてプロギタリストを目指していた。ギターコンテストで優勝する程には腕に覚えのある彼女だがその活動はうまくいっているとは言い難かった。
そんな彼女は幼い頃から近所の寂れたミニシアターに足繁く通っており、大手シネコンでは取り扱わないようなマニアックな作品を好んで鑑賞していた。そのシアターの支配人である井澤は数少ない心を開ける相手だった。
そんな珠がある日なんとなくSNSにアップした「弾いてみた動画」が憧れのバンド「翳ラズ」の目に止まる。
自分の音が憧れの人に届いていることを知り、覚悟を決める珠。そしてその覚悟が次第に周りに影響を与えていくのだった。
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