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4 & 6
4と6
Yon to roku
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家庭の事情で大阪から神奈川の港町・真鶴に引っ越してきた少女・リラ。彼女は、人生に絶望してすべてを捧げてきたバイオリンを海に投げ捨てる。偶然、それを拾ったのは、いつも港で弦が4本しかないボロボロのギターをかき鳴らしている夢見がちな少年・純平だった。
ネットで転校生のリラがバイオリンを演奏する動画を見つけた純平は、「弦楽器は同じ」という理由でリラにギターの指導を頼み込む。
いつも明るく未来を語る純平だったが、いずれ家業の干物屋を継がなければならないと心のどこかに諦めを抱えていた。それでも愚直なまでに音楽を渇望する純平。その姿にリラは、胸の奥で音楽への情熱がうずくのを感じ、純平に共感するとともに、捨てたバイオリンへの想いを募らせていく・・・。